「星形っぽいネジがあるけど、うちにそんなドライバーない…」「ちょっとだけ開けたいだけなのに、専用工具が必要って本当?」
そんなモヤモヤした気持ちで、この記事にたどり着いた方も多いかもしれません。
この記事では、専門的な知識がなくてもわかるように、
- 星形(トルクス)ネジってそもそもどんなネジ?
- 星形ドライバーが手元にないときに、家にあるものでできる対処法
- やってしまいがちな失敗と、その防ぎ方
- 「やっぱり専用ドライバーを持っておいたほうがいい場面」
を、できるだけやさしく丁寧にまとめていきます。
「とりあえず今日はどうにかしたい」「でも、できればネジや本体を壊したくない…」という方の参考になればうれしいです。
まず確認!そのネジ、本当に星形ドライバーが必要?

最初に、ちょっとだけ立ち止まって確認したいポイントがあります。
それは、そのネジが本当に「星形ドライバー(トルクスドライバー)」を必要としているのか?ということです。
見た目が少し変わっているネジだと、全部「特別なドライバーが必要なんだ」と思いがちですが、よく見ると別のタイプのネジだった…ということもよくあります。
ここでは、まずネジの見分け方から一緒にチェックしていきましょう。
星形(トルクス)ネジの形状と特徴
いわゆる「星形ドライバー」が必要になるのは、正式には「トルクスネジ」と呼ばれるネジです。
- 頭の形が、6つの山がある星型(お花のような形)
- 内側にギザギザが入り込んでいて、真ん中は丸く空いていることが多い
- 普通のプラスネジよりも、なんだか“カッコいい”精密な印象
こんな見た目をしていたら、それはトルクスネジの可能性が高いです。
トルクスネジは、
・ネジ穴がつぶれにくい
・力をまっすぐかけやすい
・いたずら防止や分解防止にも使える
といった理由から、普通の家庭用ネジよりも少し「しっかりした用途」で使われることが多いのが特徴です。
プラス・六角・Y字など似ているネジとの違い
星形ネジに似ている仲間もいくつかあります。
ここを間違えると、合わない工具をグイグイ差し込んでネジ穴を痛めてしまうことも…。ざっくり違いを整理しておきましょう。
- プラスネジ
一番よく見るタイプ。十字マークがくっきり見えます。日用品や家具などに多いです。星形というより「+(プラス)」に見えるなら、普通のプラスドライバーでOKの可能性が高いです。 - 六角穴付きネジ(ヘックス)
ネジ穴が六角形の形をしているタイプ。六角レンチで回します。おしゃれな家具や、自転車まわりでよく見かけます。「星」というより「カクカクした六角形」に見えたら、六角レンチの出番かもしれません。 - Y字ネジ
ネジ穴がYの字(三つ又)のようになっている特殊ネジ。ゲーム機や小型家電など、一部の製品で使われます。星というより「三本足」っぽく見えるのが特徴です。 - マイナスネジ
頭が一本線のタイプ。昔の家具や一部の金具などに使われます。見た目がシンプルなので、星形と見間違えることは少なめです。
パッと見で「なんだか星っぽい」と思っても、少し顔を近づけてじっくり形を観察すると、「あ、これは六角だ」「Yの字かも」と気づけることも多いです。
星形ネジがよく使われている製品例(ゲーム機・家具・家電など)
星形(トルクス)ネジは、身近なところだと次のようなものに使われていることが多いです。
- ゲーム機本体やコントローラー
- パソコン、ノートPCの背面パネル
- スマホやタブレットなど精密機器
- 小型家電(掃除機、扇風機、電動工具など)
- 組み立て家具の一部金具
最近は、
「簡単に分解してほしくない」「いたずら防止したい」
という理由で、あえて一般的なプラスネジではなく、星形ネジが使われることも増えています。
「ゲーム機の裏側のネジが小さくて星みたい…」という場合は、トルクスネジであることが多いです。
星形ドライバーが手元にないときの代用候補一覧

ここからは、「今うちに星形ドライバーなんてない!」というときに、試してみる価値のある代用アイデアを紹介していきます。
ただし大前提として、
- ネジや本体を傷める可能性がゼロではない
- うまくいかない場合もある
- メーカー保証などに影響が出ることもある
といった点は、事前に頭の片隅に置いておいていただけたらと思います。
そのうえで、「どうしても今日中に少しだけ開けたい」「自己責任でも試してみたい」という方向けの内容として読んでみてくださいね。
マイナスドライバーで対応できるケース
まず試しやすいのが、手元にあるマイナスドライバーです。
星形ネジのくぼみの幅と、マイナスドライバーの先端の幅がうまく合えば、意外としっかり噛んでくれることがあります。
【ポイント】
- ネジの溝の一部に、マイナスの先端をまっすぐ差し込む
- ガタガタしないサイズを選ぶ
- ゆっくり一定の力で回してみる
この方法は、ネジのサイズが比較的大きめで、そこまで固く締まっていない時ほど成功しやすいです。
逆に、
- ネジがとても小さい(精密機器系)
- すでにネジ穴が少しなめかけている
- ドライバーの先端が摩耗して丸くなっている
こんな場合は無理をすると、ネジ頭を余計につぶしてしまうこともあるので注意が必要です。
六角レンチが合う場合のサイズ目安
星形ネジの種類によっては、六角レンチの角のあたりが引っかかって、なんとか回せる場合もあります。
ただしこれは、
- ぴったりサイズを見つけるのが難しい
- しっかり奥まで入らないことが多い
といった理由から、「うまくハマったらラッキー」くらいのイメージで考えておいた方が安心です。
【試すときのコツ】
- ネジ穴より気持ち小さめ~同じくらいの六角レンチをいくつか試す
- 軽く押し込みながら、ガタつきが少ないものを選ぶ
- 回すときは、ゆっくりじわっと力をかける
カチッとはまらず、なんとなくひっかかっているだけの状態で力を入れてしまうと、ネジ穴もレンチ側の角も傷んでしまいます。
手応えがなく「ズルズル滑るな」と感じたら、無理に続けず別の方法に切り替えた方が安心です。
硬貨・鍵・金属プレートなど板状のものを使う方法
ネジのサイズが大きい場合は、
- 硬貨(10円玉や100円玉など)
- 家の鍵
- 薄い金属プレート状のもの
を使って、ネジを回せることがあります。
【こんな時に試しやすい】
- プラスチックカバーを止めている大きめの星形ネジ
- それほど強く締まっていないネジ
- マイナスドライバーがうまく噛まないとき
【使い方のイメージ】
- 硬貨や鍵の端を、ネジ穴の一部に押し当てる
- なるべく接触面が増える角度を探す
- しっかり押しつけながら、少しずつ回してみる
ただし、
- 精密なネジや小さなネジには向かない
- 硬貨や鍵側も傷がつくことがある
- 強くこすりつけると、金属粉が出ることもある
といったデメリットもあるため、「どうしても今だけ」という、応急処置のイメージで考えてください。
ペンチ・ピンセットでつまんで回す場合
ネジ頭が少し出っ張っているタイプなら、
- ラジオペンチ
- すべりにくいピンセット
- 小型のモンキーレンチ
などで、ネジの外側をつまんで回す方法もあります。
【ポイント】
- ネジの頭をしっかり挟めるかどうかを確認する
- 力をかける方向がまっすぐになるように持ち方を工夫する
- 少しずつ「キュッ、キュッ」と動かすイメージで
この方法は、ネジ穴の形に関係なく使える反面、
- ネジ頭の塗装が剥がれやすい
- 傷がつきやすい
- スペースが狭い場所では工具が入らない
といったデメリットもあります。
見た目の傷がついても問題ない場所や、どうしても少しだけ緩めたい・締めたい、という場面向きの方法です。
ビット・カッターなどその他の工夫例
ほかにも、状況によってはこんなアイデアが役立つこともあります。
ドライバービットを直接手で持って回す
電動ドライバー用のビット(先端だけのパーツ)が家にあれば、それを直接手でつまんで回す方法もあります。
星形に近い形のビットがあれば、ネジに軽く差し込んで、親指と人差し指でつまんで回してみる…というイメージです。
カッターナイフを使う
ネジ穴の一部に、カッターをそっと差し込んで回す方法です。ただし、
・ケガのリスクがある
・折れることもある
など、注意点が多いため、あまりおすすめはできません。
どうしても試す場合は、手袋をしたり、深く出しすぎないなど、十分に気をつけてください。
マイナスビット+ラチェットハンドル
ラチェット付きの工具セットなどがあれば、マイナスビットを星形ネジに押し付けながら、少しずつ回す方法もあります。手の力だけよりも安定しやすいことがあります。
いずれの方法も、「なんとか動かせることもある」という程度の応急処置です。
代用品を使うときに知っておきたい注意点

ここからは、代用品を使うときに共通して大切になるポイントをまとめていきます。
ちょっとしたコツを知っているかどうかで、
- ネジがスルッと回るか
- ガリガリと滑ってしまってネジ頭がつぶれるか
が大きく変わってきます。
作業前に、さらっと目を通しておいていただくと安心です。
サイズ選びと接触面を意識する理由
ドライバーでも代用品でも、一番大事なのは「サイズ感」です。
ネジ穴と工具の大きさが合っていないと、
- 力が一点に集中してしまう
- グラグラした状態で回すことになる
- 結果としてネジ穴が削れやすくなる
という悪循環に陥りやすくなります。
【意識したいポイント】
- ネジ穴にしっかり届く長さかどうか
- 左右に揺すってもガタガタしないか
- 接触面ができるだけ広くなる角度を探す
特に、マイナスドライバーや硬貨などを使う場合は、「なるべく多くの面がネジ穴に当たる」ようにしてあげると、力が分散されて滑りにくくなります。
滑りを抑える工夫(輪ゴム・テープなど)
「どうしても工具が滑ってしまう…」というときは、少しだけ摩擦を増やす工夫をしてあげると、状況が変わることがあります。
定番なのが、輪ゴムやテープを使う方法です。
【輪ゴムを使う方法】
- ネジの上に輪ゴムを一枚かぶせる
- その上からドライバーや代用品をしっかり押し当てる
- ゆっくり回してみる
輪ゴムがクッション兼、滑り止めになってくれるので、工具とネジのすき間を埋めてくれるイメージです。
【テープを使う方法】
- 布テープやマスキングテープを、工具の先端に薄く巻きつける
- ネジ頭の周りを少し養生して、周囲への傷を防ぐ
などの工夫もあります。
強力なテープを使うとベタベタが残ることもあるので、あとで取りやすいテープを選ぶと安心です。
星形でも「E型(外側に凹みがあるタイプ)」は代用が難しい理由
星形ネジの中には、
- 内側がへこんでいるタイプ(いわゆる普通のトルクス)
- 外側が星形に出っ張っているタイプ(E型トルクス)
の2種類があります。
E型トルクスは、ネジ頭の外側が星形の輪郭になっているため、
- マイナスドライバーなどを差し込んで引っかける、という発想が使いにくい
- 専用のソケットレンチやE型用ソケットが必要になることが多い
といった理由から、代用品での対応が特に難しいタイプです。
見分け方としては、
- ネジ穴の内側が星形→普通のトルクス
- 頭の輪郭(外周)が星形→E型トルクス
と覚えておくと便利です。
E型の場合は、無理にペンチでつまんだりすると、ネジが大きく変形してしまうこともあるので、作業を始める前に一度じっくり形を観察してみてください。
星形ネジが固くて回らない場合のヒント

星形ドライバーがないうえに、ネジまで固くて回らない…となると、気持ち的にもかなりしんどいですよね。
ここでは、あくまで一般的な「回りにくいネジへの向き合い方」として、いくつかヒントをまとめておきます。
摩擦を増やす工夫
前の章でも少し触れましたが、
- 輪ゴム
- テープ
- ゴム手袋
など、摩擦を増やしてくれるものをうまく使うと、回りにくいネジが少し動いてくれることがあります。
【例】
- ネジの上に輪ゴムをかぶせて、その上から工具を押し当てる
- 工具を持つ手にゴム手袋をして、握りやすくする
ネジと工具の間だけでなく、「工具と自分の手」の間の滑りを減らしてあげることも、意外と効果的です。
道具を固定し角度を安定させるコツ
ネジを回すときにありがちなのが、
- 工具が斜めに入っている
- 力が横方向に逃げてしまっている
という状態です。
これだと、いくら力を入れても回らないわりにネジ穴だけはどんどん傷つくという、悲しい結果になりがちです。
【意識すると変わるポイント】
- 工具をネジに対してまっすぐに当てる
- 片手で工具の軸を押さえ、もう片方の手でゆっくり回す
- 腕全体ではなく、指先の力で少しずつ動かすイメージ
特に小さなネジの場合、「グッと一気に回そう」とするよりも、「ミリ単位で少しずつ動かす」ほうが、結果としてうまくいくことが多いです。
少しずつ動かす・何度か試す方法
固いネジを一気に回そうとすると、力が入りすぎてしまい、
- ネジ穴が一気になめる
- 工具が外れて周囲を傷つける
といったトラブルにつながりやすくなります。
そこでおすすめなのが、
- 「締める方向」にも少しだけ動かしてみる
- 「緩める方向」と「締める方向」を何度か行き来する
というやり方です。
ほんの少しでも動き始めると、その後スッと回り出すこともあります。
焦るとどうしても力が入りがちなので、深呼吸しながら「今日はここまで」と区切りをつけることも、大切な選択肢のひとつです。
ネジが回りにくい・頭が潰れかけたときの対処アイデア

頑張っているうちに、「あれ?なんだかネジ穴の形が前より丸くなってきたかも…」と感じることもあるかもしれません。
ここでは、そんな「潰れかけ」のネジに対して試されることが多いアイデアをまとめておきます。
輪ゴムを挟んで力を伝える方法
前にも出てきた輪ゴムですが、ネジ穴が少しつぶれてしまったときにも役立つことがあります。
【手順】
- ネジの上に輪ゴムをかぶせる(切らずにそのままでもOK)
- その上から、できるだけネジ穴に近い形の工具を押し当てる
- 強めに押しつけながら、ゆっくり回す
輪ゴムが「空いてしまったすき間」を埋めてくれるイメージで、工具とネジの間の摩擦を増やしてくれます。
ただし、輪ゴムがちぎれてゴムが中に残ってしまうこともあるので、その場合はつまようじなどでやさしく取り除いてあげてください。
グリップ性の高い工具を使うメリット
ネジが回りにくいときほど、
- 柄の部分が太めのドライバー
- ラバーグリップ付きの工具
- 持ち手が滑りにくいもの
を使うと、少ない力でもグッと力をかけやすくなります。
反対に、
- 細くてツルツルしたドライバー
- 手汗で滑りやすい素材
だと、「力を入れようとしても手が滑る → さらに握力を使う → 疲れてよけいにうまく回せない」というループにはまりがちです。
「最近あまり工具を買っていないな」という場合は、持ち手が握りやすいものに買い替える、ラバーグリップ付きのドライバーを1本用意しておくだけでも、日常のちょっとしたメンテナンスがかなりラクになります。
どうしても難しい場合の選択肢
いろいろ試してみてもどうしても回らない、ネジ穴がどんどん丸くなってしまう…そんなときは、無理に続けず別の方法や専門の人に相談するという選択肢も、十分アリだと思います。
特に、大切な家電や思い出の品、価格の高い精密機器などは、一度ネジ穴がつぶれてしまうと取り返しがつかないこともあります。
「ここまで頑張ったけれど、これ以上はやめておこう」と決めることも、自分と持ち物を守る大切な判断です。
星形ドライバーを揃えるメリット

ここまで、星形ドライバーがないときのアイデアをいろいろご紹介してきましたが、やはり長い目で見ると「専用のトルクスドライバーを1セット持っておく」と、とても心強いです。
ここでは、そのメリットを簡単に整理してみます。
専用工具ならではの精度と作業性
トルクスドライバーは、星形ネジに合わせてきちんと設計されているので、
- ネジ穴にぴったりフィットする
- 力をまっすぐかけやすい
- ネジ頭を傷めにくい
といったメリットがあります。
代用品でなんとか回すのは、どうしても「運や力技」に頼る部分が出てきますが、専用工具があると、作業にかかる時間や気疲れ、失敗のリスクをぐっと減らすことができます。
「ゲーム機や小型家電を分解するのが好き」「ちょこちょこDIYをする」という方には、特に心強い相棒になってくれるはずです。
100均やホームセンターで買える定番タイプ
最近は、100円ショップやホームセンターでも、トルクス対応のドライバーセットが手に入るようになってきました。
【100均のメリット】
- とりあえずお試しで買いやすい価格
- コンパクトなセットが多く、収納に困りにくい
- 「星形も入っているマルチビットセット」が見つかることも
【ホームセンターのメリット】
- サイズの種類が豊富
- 持ち手がしっかりしたものが多い
- 店員さんに相談しながら選べることも
「一度しか使わないかも…」という場合は100均から、「今後も何度か使いそう」という場合はホームセンターの少ししっかりしたものを、というように、用途に合わせて選ぶのもおすすめです。
用途別に選べるトルクスドライバーセット比較
トルクスドライバーのセットは、用途によって特徴が少しずつ違います。
【精密機器向けセット】
- スマホ、ゲーム機、ノートPCなどに対応
- サイズが小さい(T4、T5、T6など)
- 先端が細く、持ち手もコンパクト
【家具・DIY向けセット】
- サイズがやや大きめ(T10、T15、T20など)
- 持ち手が太く、力をかけやすい
- 長めのシャフトで奥まった場所にも届く
【多サイズ入りの総合セット】
- 精密機器から家具まで幅広く対応
- ビットを差し替えるタイプが多い
- 最初の一セットとしても便利
ご自分の生活を振り返ってみて、
「よく分解しそうなのはどのジャンルかな?」
と考えながら選ぶと、失敗しにくくなります。
星形ネジのサイズ表と対応ドライバーの目安

トルクスネジやトルクスドライバーには、「T5」「T10」のように、Tのあとに数字がついたサイズ表記があります。
ここでは、あくまでイメージしやすいように、ざっくりとした目安だけご紹介します。
T5〜T10などよく使うサイズ一覧
一般的によく見かけるのは、次のようなサイズ帯です。
- T4〜T6あたり:スマホや一部の精密機器
- T6〜T8あたり:ゲーム機や小型家電
- T10〜T20あたり:家具、工具、車まわりなど
もちろん、実際には製品によって異なりますし、同じ機器の中でもいくつかサイズが混ざっていることもあります。
「T〇〇って書いてあるけど、どれを買えばいいの?」と迷ったときは、
- 目的の機器名+「トルクス サイズ」などで検索してみる
- 複数サイズが入ったセットを選ぶ
という方法もあります。
用途別サイズ早見表(Switch・家具・パソコン・小型家電)
あくまでイメージの一例として、用途別にサイズ感をイメージしてみましょう。
- ゲーム機本体やコントローラー:小さめのトルクスが多い
- ノートパソコンの背面パネル:中くらいのサイズが多い
- 家具や金具:やや大きめのサイズが多い
「なんとなくこのあたりのサイズかな?」と見当をつけてから、実物のネジをよく観察したり店舗で現物を見比べてみるというステップを踏むと、より自分に合ったサイズ選びがしやすくなります。
初心者がやりがちな失敗と防ぎ方

最後のほうに近づいてきましたが、ここで少し、「こういう失敗しやすいな」というポイントをまとめておきます。
「やらかしやすい落とし穴」をあらかじめ知っておくことで、失敗をグッと減らすことができます。
力任せに回そうとしない
特に、固いネジや動かないネジに出会ったとき、つい「エイッ!」と力を入れて回したくなりますよね。
でも、急に力を入れたり、体重をかけて一気に回そうとすると、
- ネジ穴が一気になめる
- 工具が外れて別の部分に傷がつく
- 手を滑らせてケガをする
など、リスクが一気に高まってしまいます。
できるだけ、少しずつ力を足していく、「今日はここまで」と区切る勇気を持つと、結果的に大きなトラブルを防ぎやすくなります。
適合サイズを確認する習慣
どんな種類のネジでもそうですが、「なんとなく合いそうだから」と思って使ってしまうのは、失敗のもとです。
1サイズ大きいもの、1サイズ小さいものを両方あててみて、どちらがよりぴったりフィットしているか、ガタつきが少ないかを確認するひと手間を加えるだけで、ネジへのダメージを大きく減らすことができます。
作業前に「固定・滑り止め」を意識する
ネジを回すとき、ネジそのものだけに意識が行きがちですが、
- 本体をしっかり固定する
- 作業台の上に滑り止めマットやタオルを敷く
といった準備をしておくだけでも、作業のしやすさがかなり変わります。
本体がグラグラしていると、工具の角度が安定せず余計な力があちこちに分散するといった状態になりやすいので、「ネジに触る前の準備」を整えておくことも、立派な失敗防止策のひとつです。
よくある質問(FAQ)

最後に、星形ネジや星形ドライバーについて、よくある素朴な疑問をQ&A形式でまとめておきます。
Q:星形ネジとトルクスネジは同じものですか?
「星形ネジ」というのは、見た目の形から日常的に呼ばれている名前で、工具やネジとしての正式な呼び方は「トルクスネジ」であることが多いです。
ただ、世の中の会話や商品説明の中では、
- 星形ネジ
- トルクスネジ
- 星型ドライバー
- トルクスドライバー
といった言葉が混ざって使われていることも多く、「星形=トルクス」として紹介されている場面がよくあります。
Q:代用品でゲーム機や家電を開けても大丈夫?
代用品を使ってネジを回すと、
- ネジが傷つく
- 本体側にキズが入る
といった可能性があります。
また、メーカーによっては、分解することで保証の対象外になることもあるため、気になる場合は事前に確認しておくと安心です。
「どうしても開けたい」「自己責任でもやってみたい」という場合でも、
- 無理に力を入れすぎない
- 難しいと感じたら途中でやめる
といった“引き際”の意識も大切にしていただけたらと思います。
Q:100均の星形ドライバーでも使えますか?
100均で手に入るドライバーセットでも、星形(トルクス)対応のビットが含まれているものがあります。
軽い用途であれば、そういったセットが役立つ場面もありますが、頻繁に使ったり大切な機器で使うといった場合は、持ち手の強度や先端の精度などを考えると、ホームセンターなどで販売されている、少ししっかりした工具を選ぶ人も多いです。
ご自分の使用頻度や目的に合わせて、まずは100均で試してみる、使う機会が多いと感じたら、グレードアップするというように、少しずつステップアップしていくのもおすすめです。
まとめ|応急対応と工具を揃える基準
ここまで、星形ドライバーが手元にないときの対処法や、ネジを回すときのコツ、専用工具を揃えるメリットなどを、できるだけやさしい言葉でまとめてきました。
最後に、ポイントだけ振り返っておきます。
● まずは本当に星形(トルクス)ネジかどうかを確認する
● マイナスドライバーや六角レンチ、硬貨などで代用できる場合もある
● 代用品を使うときは、サイズ感と接触面を意識する
● 輪ゴムやテープなど、摩擦を増やす工夫も試してみる価値あり
● ネジが固いときは、一気に回そうとせず、少しずつ様子を見る
● ネジ穴が潰れかけたら、無理に続けない判断も大切
● 長く使うなら、専用のトルクスドライバーセットがあると安心
「星形のネジなんて、普段はあまり気にしていなかった…」という方でも、この記事をきっかけに、
- おうちの中のネジを少し観察してみる
- 自分に合った工具を少しずつ揃えてみる
という楽しみが増えたら、とてもうれしいです。
完璧を目指さなくても大丈夫。
できる範囲で、少しずつ「自分でできること」を増やしていけたら、それだけで十分すてきだと思います。

