毎日使っているおうちのインターネット。「あれ?なんか最近遅いかも…」と感じたとき、原因がどこにあるのかを知っておくと安心です。
今回は、「回線」「Wi‑Fi電波」「端末(PC/スマホ)」という大きく分けた“3つの可能性”を順番に見ていきながら、初心者さんでもできるチェック方法・改善策を丁寧にお伝えします。
「自宅で気軽にできること」を想像しながら書いているので、ぜひご自分のお部屋でサクッと試してみてくださいね。
- 自宅のネット速度が遅くなる主な理由は「3つ」だけ
- まず最初に確認する基本チェック(1~2分でOK)
- 今の通信状態を数値で把握する|速度と安定性の簡単な測り方
- Wi‑Fiが原因かどうかを見極める方法
- スマホだけ遅いときに試したいこと
- 夜や特定の時間帯に遅くなる理由と対処策
- 動画やオンラインゲームだけ遅い・止まる場合
- Wi‑Fiルーターに原因があるときの改善策
- ネット環境を安定させるための定期メンテナンス
- ファームウェア(更新)を定期的にチェックする
- 接続台数が多いときは中継器・メッシュWi‑Fiを使う
自宅のネット速度が遅くなる主な理由は「3つ」だけ

回線そのものが混雑・遅延している場合
インターネットの「道路」にあたる回線。時間帯や利用者数が増えると“渋滞”が起きるように、速度が落ちてしまうことがあります。
特に、集合住宅(マンションタイプ)では住人みんなで同じ経路を使っていることが多く、夜や休日に混みやすいです。
例えば「夕方から急に動画が止まる」「深夜は大丈夫だったのに朝起きたら遅い」などの場合、回線そのものの影響であることが多いです。
Wi‑Fi電波が弱い・届きにくくなっている場合
お部屋の中で「ルーターから離れてる」「壁や家具が多い」「2階建てだから1Fから2Fまで届きにくい」など、電波の質が落ちる要因がたくさんあります。
実は、回線が速くても、Wi‑Fiがしっかり届いていないと「遅い」と感じる原因になります。 例えば
「ルーターはリビングのテレビ裏」「寝室は2階でルーターからかなり離れてる」「鉄筋マンションだから壁で遮られてる感じ」など、心当たりがあればこの可能性が高めです。
パソコンやスマホの処理が重くなっている場合
端末側の負荷・設定・ハードウェアの古さも、通信の“受け取り・表示”のスピードに影響します。
たとえば、多数のアプリがバックグラウンドで動いていたり、OSやドライバが古かったり、スマホ自体が通信規格で劣っていたり…など。
「パソコンだけ遅い」「スマホだけ遅い」「アプリだけ遅い」…という場合、端末側の問題を疑ってよいでしょう。
まず最初に確認する基本チェック(1~2分でOK)

ブラウザやアプリを閉じて軽くしてみる
お仕事中でもプライベートでも、「あれ?遅いかも」と思ったら、まずは開いているタブやアプリを整理してみましょう。
重いアプリ・動画を開きっぱなしにしていると、それだけで端末負荷が上がり、通信も遅く感じることがあります。
例えば、動画を見ながらお子さんのゲームも開いて、スマホでチャットも開いている…というような状況は要注意です。
PC / スマホを再起動してみる
「電源を切って入れ直す」だけで、不具合が解消されることが実は多いです。ルーター・モデムだけでなく、使っている端末にもこの“初手”を使ってみましょう。
再起動すると、メモリ解放・裏で何か止まっていた処理のクリアなどが行われ、通信がスムーズになることがあります。
他の端末・別のアプリで同じ症状が出るか確認
スマホだけ遅い?パソコンも?タブレットも?あるいはアプリだけ?という観点で比較してみると、「問題の範囲」が見えてきます。
もし「スマホだけ遅い」なら端末側、「すべて遅い」ならWi‑Fi・回線側の可能性が高くなります。
例えば、お子さんのゲーム機もルーターも接続してみて、「そっちも遅い」と感じたらWi‑Fiや回線の影響大です。
今の通信状態を数値で把握する|速度と安定性の簡単な測り方

「Speedtest」で下り・上りの速度をチェック
まずは「今の自宅での数字」を把握しましょう。
Speedtestなどの無料サービスを使って、下り(ダウンロード)・上り(アップロード)の速度を測ってみてください。例えば動画視聴は下りが重要です。
契約プラン(例:100Mbps)に対して、実際の測定値がかなり低ければ“回線かWi‑Fi”が怪しいサインです。
「ping」で通信の安定性を確認
速度だけでなく、通信の「反応の速さ」も重要です。ゲームや通話などでは、この “ping 値(応答時間)” が高いと、実際に遅く感じることがあります。
一般的な目安として、30ms以下ならかなり快適、50ms以上になるとラグを感じることが多いです。
テスト結果から判断する「どこが原因か」の目安
- 下り/上りともにかなり遅い → 回線そのもの/プロバイダ側の可能性
- 下りはそこそこ/pingが高い → Wi‑Fiの電波・距離・障害物の可能性
- 下りも上りも速度出てるが特定端末だけ遅い → 端末側の問題
このように数値が出ていると、「問題が発生しているレイヤー(層)」が見えてきて、次の手が打ちやすくなります。
Wi‑Fiが原因かどうかを見極める方法

有線LAN(ケーブル接続)にして速度を比較
可能であれば、パソコンをルーターにLANケーブル(有線)で直結して速度チェックしてみてください。
有線で速度が出るなら、「Wi‑Fi(無線)」が原因である可能性が非常に高いです。
逆に、有線でも遅い場合は回線やプロバイダ・モデム側の問題が疑われます。
2.4GHz / 5GHz の帯域切り替えで改善するケース
Wi‑Fiには「2.4GHz」と「5GHz」という周波数帯があり、それぞれ得意・不得意があります。
- 2.4GHz:遠くまで届きやすいが混雑しやすい
- 5GHz:近くで速いが届きにくい/障害物に弱い
この帯域を切り替えてみることで、改善することがあります。
例えばルーターが2.4GHzだけだった場合、隣の部屋や階下などでは5GHzに変更できるルーターにするとぐっと快適になるケースが多いです。
電波を遮る家具・壁・階層の影響を疑う
壁・扉・家具・階段・床などがWi‑Fi電波の“障害物”になります。
特に鉄筋構造の建物や大きな家具がルーターと部屋の間にある場合、電波が弱ってしまうことがあります。
例えば「ルーターはテレビの後ろ」「2階の寝室でルーターは1階にある」「大きな本棚の裏に設置している」などの場合、設置場所の見直しが効果的です。
スマホだけ遅いときに試したいこと

機種ごとの節電・省データ設定の影響
スマホには「節電モード」「省データモード」といった設定があり、これが働いていると通信が控えめにされることがあります。
これが原因で「Wi‑Fi接続してるのに遅い!」と感じることがあるので、設定を見直してみましょう。
スマホでSNS・動画を使うことが多い方もいると思うので、こうした設定がひそかに「通信を抑えて」いる可能性があります。
Wi‑Fi接続の優先設定がLTE/5Gに切り替わっていないか
「Wi‑Fiにつながってると思ってたら、通信制限中のモバイル回線(4G/5G)で通信してた!」という例もあります。
スマホの設定で「Wi‑Fi優先」などを確認し、モバイル回線(LTE/5G)へ切り替わっていないかをチェックしてください。
モバイル回線だと通信量制限や速度制限の影響を受ける場合があり、「Wi‑Fiなのに遅い」と感じる原因になることもあります。
端末が古い場合に起こりやすい速度低下
スマホやタブレットを数年使っていると、通信規格が古かったり、ハードウェアの能力が最新のWi‑Fi規格についていけないことがあります。
例えば、Wi‑Fi 6(802.11ax)対応のルーターを使っているのにスマホが古い規格しか対応していない…というケースも。
そうすると、「ルーター側は速くなってるのに、スマホだけ遅く感じる」というミスマッチが起こります。端末の買い替え・機種変更も一つの選択肢です。
夜や特定の時間帯に遅くなる理由と対処策

利用者が増えて回線が混雑する仕組み
夜や休日の時間帯は、家族みんながネットを使ったり、動画を見たりゲームをしたりと“つながっている人・機器”が一気に増えます。
これにより、「回線そのもの」が混雑する恐れがあります。
たとえば「夕方6〜9時だけ遅い」「在宅ワークが終わった時間から急に重い」などのパターンはこの原因に当てはまることが多いです。
在宅ワーク・夕方~夜に遅くなることが多い理由
現在では在宅ワークやオンライン授業・動画視聴の需要が増えています。
そのため、夕方〜夜の時間帯は一気に通信が集中し、結果としてレスポンスが遅くなる傾向があります。
「昼間は普通に使えてるのに、午前晩だけひどく遅い」という状況であれば時間帯による影響が大きいです。
IPv6(IPoE)接続を利用して混雑を避ける方法
回線・プロバイダによっては、混雑しにくい通信方式である IPv6(特にIPoE方式) を提供している場合があります。
混雑時間帯の速度低下を避ける一つの手段として「IPv6対応プラン・機器かどうか」をチェックするのもおすすめです。
ただし、契約・対応ルーター・プロバイダの条件があるため、まずは“使えるなら”という選択肢として知っておくとよいでしょう。
動画やオンラインゲームだけ遅い・止まる場合

動画サービスは「速度」より「安定性」が重要
動画視聴では「速度が速ければOK」だけではなく、むしろ「途中で途切れない」「バッファリングしない」という“安定感”がとても重要です。
通信が速くても、電波が弱かったり途切れやすかったりすると、動画再生が止まってしまうことがあります。
例えば「最高画質で見たら止まるけど、低画質にしたら大丈夫」というときは、速度よりも“安定性”の方を疑うべきです。
ゲーム・通話は「ping値」が高いとラグが出る
オンラインゲームやテレビ会議・通話などでは、通信速度だけでなく「応答の速さ(ping値)」がカギ。
たとえばゲームで敵の動きにラグを感じる…というときは、ネット速度だけでなく“反応時間”が影響しています。
この場合、有線接続にして「pingがどうか」を測ってみると、原因がより明確になります。
有線接続・メッシュWi‑Fiで安定させる方法
「安定性を極めたい!」という場合には、有線LAN接続が最も確実です。
また、Wi‑Fiだけで使う場合でも、家中くまなく電波を届けるために メッシュWi‑Fi(複数のルーター・ノードを使ったシステム)を取り入れると、死角が減ってグッと快適になります。
ゲーム機やPCは有線で、スマホやタブレットはWi‑Fiで…という“使い分け”も賢いかもしれません。
Wi‑Fiルーターに原因があるときの改善策

ルーターの再起動で解決する状況
ルーターも、長時間電源を入れっぱなしだと内部で不具合・過熱・メモリ消費などが起きていることがあります。
まずは“ルーターの電源を切って10秒待つ→再起動”を試してみると、驚くほど解決するケースもあります。
私自身も「おそっ!」と思ったときに再起動したら普通に戻ったことが何度かあります。
3年以上使っているルーターが遅くなる理由
ルーターの寿命…というのはあまり意識しませんが、最新のWi‑Fi規格に対応していなかったり、デバイス数の増加に追いついていなかったり、内部部品の劣化が出ていたりします。
古いルーターを使っていると“ボトルネック”になっていることも。
「夜だけ遅い」「複数端末で使うと極端に落ちる」という場合、ルーターが“限界”を迎えている可能性があります。
最新規格(Wi‑Fi 5 / Wi‑Fi 6 / Wi‑Fi 6E)の違い
最新のWi‑Fi規格は、単に「速い」だけでなく「多くの機器をつなげても安定している」「電波が遠くまで届きやすい」などの改善があります。
例えば、Wi‑Fi 6 / Wi‑Fi 6Eは従来のWi‑Fi 5よりも多くのデバイスを同時に快適に繋げられる設計です。
もし「ルーター買い替え」を検討するなら、このあたりの規格もチェック項目です。
ネット環境を安定させるための定期メンテナンス

ルーターの設置場所を見直す
設置場所は「高さ」「中央」「開けた場所」がポイント。
棚の奥・床置き・窓際・家具の裏などは避けた方が吉。壁や障害物、電子機器の近くも電波を妨げることがあります。
例えば、「ルーターはリビングの本棚裏」「寝室が2階でルーターは1階隅」などの家庭では電波が弱い範囲が出やすいです。
ファームウェア(更新)を定期的にチェックする
ルーターもスマホも同じ。製造元から不具合修正や性能改善のための“ファームウェア更新”が出ていることがあります。更新していないと、通信に悪影響が出ることも。
面倒でも「設定画面で更新がないか確認」を、月に1回くらい習慣にしておくと安心です。
接続台数が多いときは中継器・メッシュWi‑Fiを使う
家族が増えた・スマホ・タブレット・ゲーム機・スマート家電…と機器が増えてくると、ルーター一台では電波・速度・安定が追いつかないことがあります。
そんなときに「中継器」「メッシュWi‑Fi」の導入が効果的。
特に寝室や2階、リビング外の部屋で電波が弱いと感じるなら、この選択肢を検討しておくと将来的にも快適です。
どうしても改善しない場合に試すこと

LANケーブル・タコ足・配線の見直し
周辺機器・ケーブル・タップ(電源の使い方)も実は“盲点”です。
古いLANケーブル(Cat5など)を使っていたり、電源タップ経由でルーターを繋いでいたりすると、通信が不安定になることがあります。
また、「ルーターの電源を他の多くの機器と一緒にしている」「電源タップがいっぱい」なども影響するので、配線部分も一度整理してみましょう。
ルーターの買い替えを検討するタイミング
何をやっても改善しない…というときは、機器そのものが“時代遅れ”になっている可能性があります。
特に3年以上使っているルーター、2階建て・広めの家・機器をたくさん繋いでいる家庭では、買い替えを検討する価値ありです。
ただし、「必ず買い替え=すぐ速くなる」わけではないので、「現状の数値」「どこがボトルネックか」を確認してから判断するのがおすすめです。
回線プラン・プロバイダ変更という選択肢
回線・プロバイダそのものに限界がある場合もあります。
特に「プランは古いまま」「混雑時間帯で著しく遅くなる」「契約している回線の実効速度が出ていない」などが当てはまるなら、回線プランの見直しやプロバイダ変更を検討しても良いでしょう。
ただし、契約は慎重に。
解約金・工事費・新しい契約内容などをしっかり理解したうえで選びましょう(※あくまで事実ベースの選択肢紹介です)。
【保存用】ネットが遅いときの確認リスト(チェック式)

- 開いているブラウザ・アプリを整理した
- PC/スマホを再起動した
- 他の端末・他のアプリで同じ症状か確認した
- Speedtestで下り・上り速度を測った
- ping値を確認した(ゲーム/通話で必要な場合)
- 有線LANとWi‑Fiを比較してみた
- Wi‑Fiの帯域(2.4GHz or 5GHz)を切り替えて試した
- ルーターの設置場所を見直した(高さ・壁・距離)
- ルーター/モデムの再起動をした
- ケーブル・タップ・配線の状態を確認した
- 接続台数・スマホ・家電の数を把握した
- ルーターのファームウェア更新をチェックした
- プラン/プロバイダを見直す可能性を検討した
まとめ|原因を順番に切り分けていけば、無駄に悩まなくて済む
インターネットの遅さは、焦って「とにかく新しいルーター買おう!」となる前に、まず「どこに原因があるのか」を順番に見極めることが大切です。
今回ご紹介した「回線」「Wi‑Fi電波」「端末」という三つの観点を順にチェックし、自分の環境に当てはまる箇所を見つけていきましょう。
焦らず、ひとつずつ試して、原因を特定できれば、改善も早くきっとスッキリします。
安心して、自宅のネットライフを快適にしましょうね。

