出産祝いを贈るとき、「内祝い（お返し）は気にしないでね」と、さりげなく伝えたいと思う場面はありませんか？
特に親しい友人や、忙しそうな新米ママに対しては、負担に感じてほしくないという気持ちから、あえて「お返しはいらないよ」と伝えたくなるものです。
でも、いざ伝えようとすると「どう言えば失礼にならないかな？」「押し付けがましく聞こえないかな？」と悩んでしまうこともありますよね。
この記事では、そんな方のために、「内祝いは不要です」とやさしく丁寧に伝えるコツや言い回し、相手との関係性に合わせた文例、気遣いのフォローまで、まるごとご紹介します。
気持ちが伝わるやさしい言葉で、心地よいやり取りができるよう、参考にしていただけたら嬉しいです。
はじめに｜「内祝いはいりません」と伝えるのは失礼じゃない？
出産祝いを贈るときに、「内祝いは不要ですよ」と伝えるのは、マナー的にどうなの？と気になる方もいらっしゃるかもしれません。
でも実は、「お返しはいらない」という言葉の中には、相手を思いやる気持ちがたっぷり込められています。
「今は大変な時期だと思うから、気を使わないでほしい」 「お祝いは本当に気持ちだから、負担に感じてほしくない」
そんな温かな気遣いが、相手の心にもやさしく届くものです。
大切なのは、“伝え方”。
きちんと感謝や思いやりを込めた言葉であれば、内祝いを辞退することはまったく失礼ではありません。
自然でやさしい「内祝い不要」の伝え方とは？
まずは感謝の気持ちを伝える
「お返しはいらないよ」と伝えるときでも、まず何より大切なのは「赤ちゃんが無事に生まれてきてくれたことへの喜び」や「ご家族へのお祝いの気持ち」を、まっすぐに伝えることです。
たとえばこんな風に始めてみましょう。
- 「ご出産おめでとうございます！赤ちゃんの誕生、本当に嬉しく思っています」
- 「赤ちゃんが元気に生まれてきてくれて、本当に良かったね。心からお祝いさせてもらいました」
このように気持ちを伝えてから、「どうかお返しは気にしないでね」と続けると、言葉がずっと自然に、あたたかく響きます。
ストレートすぎず、やわらかい言い回しに
「内祝いはいりません」という言葉をそのまま使うと、やや強い印象になってしまうことがあります。
代わりに、次のようなやさしくて配慮のある表現がおすすめです。
伝えるときは、できれば口調もゆったりとしたトーンで。
LINEやメールでも、やわらかい絵文字や言葉を添えるとぐっと印象がやさしくなります。
相手の生活を思いやっていることを伝える
「今は赤ちゃんのお世話でいっぱいいっぱいだと思うから、ほんの気持ちだけ受け取ってもらえたら嬉しいよ」
このように、“内祝い不要”の背景にある相手を思う気持ちを、言葉にして伝えることがとても大切です。
こちらの配慮ややさしさが伝われば、相手も安心して「ありがとう」と受け取ってくれるはずです。
相手との関係性別｜伝え方の例と気遣いポイント
親しい友人・同僚への伝え方
仲の良い友人や気軽に話せる同僚には、カジュアルで親しみのある言葉で伝えると自然です。
LINEや口頭で気軽に伝えられる文例をご紹介します。
あえて「内祝い」という言葉を使わず、「お返し」や「気持ちだけで十分」という表現を使うことで、よりやわらかく、押し付けがましくならずに伝えることができます。
また、スタンプや絵文字を加えることで、言葉のトーンがやさしくなり、気持ちがより伝わりやすくなりますよ。
目上の方・親族への伝え方
相手が目上の方や、義家族・年配の親族などの場合は、言葉遣いにより一層の丁寧さを心がけましょう。
手紙やメッセージカードにして渡すのもおすすめです。
礼儀とあたたかさを両立させた表現で伝えられれば、年配の方にも好印象を持っていただけるでしょう。
初産や気遣いが強い相手への配慮
初めての出産で緊張していたり、「ちゃんと内祝いしなきゃ…」と気にしてしまうタイプの相手には、やさしく受け止めるような伝え方が効果的です。
こうした言葉に、“応援してるよ”“無理しないでね”という気持ちを込めると、相手にとってとても心強く、安心できる言葉になります。
「内祝い不要」と伝える文例テンプレート集（LINE・手紙・口頭）
ここからは、実際に使える「お返しはいらないよ」の伝え方を、形式別に文例としてご紹介していきます。
カジュアルなLINEやメール、フォーマルな手紙やカード、直接伝えるときの会話まで、シーン別にまとめてみました。
どれも親しみと配慮のあるトーンを意識しているので、ぜひ自分の言葉としてアレンジして使ってみてくださいね。
LINE・メールで伝えるカジュアル文例
【親しい友人や同僚向け】
- ご出産おめでとう〜！赤ちゃんの誕生、本当にうれしいです＾＾ これ、ほんの気持ちだから受け取ってね♪ どうかお返しのことは気にしないでね〜！
- 無事に赤ちゃんが生まれたって聞いて、とっても嬉しくて！ ささやかだけど、お祝いさせてね。 お返しとか、本当にお気遣いなく◎
【少し丁寧にしたい場合】
- ご出産おめでとうございます。無事のご誕生、心よりお祝い申し上げます。 ささやかではございますが、お祝いの品をお贈りいたします。 どうかご無理なさらず、内祝いなどはお気遣いなさいませんようお願いいたします。
- 赤ちゃんの誕生を聞き、とても嬉しく思いました。 少しばかりですが、お祝いのお気持ちをお届けいたします。 今は育児で大変な時期かと思いますので、お返しのことは気にしないでくださいね。
手紙・カードで伝える丁寧な文例
【フォーマル】
- 拝啓 〇〇様にはご清祥のこととお慶び申し上げます。 このたびはご出産、誠におめでとうございます。 心ばかりではございますが、お祝いの品をお贈りさせていただきます。 どうかご無理なさらず、内祝いなどのお気遣いはなさいませんように。 ご家族皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。 敬具
【手書きで添える一言メッセージ】
- 赤ちゃんの誕生、本当におめでとうございます！ これはほんの気持ちですので、お返しなどはどうぞお気遣いなく。 落ち着いた頃に赤ちゃんに会えるのを楽しみにしています＾＾
- ご出産おめでとうございます♪ 今は育児で忙しい時期だと思うので、何も気にせず受け取ってくださいね！ 無理せず、ゆったり過ごしてください。
直接話すときの伝え方例
- 「これ、ちょっとした気持ちだから！ほんとにお返しとか気にしないでね＾＾」
- 「赤ちゃんが元気に生まれてきてくれたのが一番のお祝いだから、内祝いなんて本当にいらないからね！」
- 「今は大変な時期だと思うから、何も考えず受け取ってくれたら嬉しいな」
直接伝えるときは、表情や声のトーンも伝わるので、優しく穏やかに話すことがポイントです。
相手の反応を見ながら、安心感をもって受け取ってもらえるように心がけましょう。
伝えたけど気にされてしまったときのフォロー方法
どれだけ丁寧に「お返しは気にしないでね」と伝えても、相手の性格や状況によっては「それでも何かしなきゃ…」と気にされてしまうことがあります。
そんなときも、慌てなくて大丈夫。
やさしくフォローすることで、相手の不安や気遣いをやわらげることができます。
後からさりげなく伝える一言
いったん伝えたあとでも、「気にしなくていいからね」と、繰り返してやさしく声をかけることで、相手も安心してくれることがあります。
たとえば、
言い方はカジュアルでもOK。むしろフランクなトーンの方が、相手にとっても気がラクになることがあります。
誤解を防ぐ伝え直しのコツ
もし、少しでも「伝わってないかも？」と感じたら、改めてもう一度、やさしく言葉にしてみましょう。
あくまで、明るくさらっと伝えるのがポイントです。
「ちゃんと断らなきゃ」と思うと堅苦しくなってしまうので、「気にしないでいいんだよ～＾＾」という気持ちを前面に出して伝えると◎。
あとでちょっとした差し入れや言葉を添えるアイデア
どうしても気にされてしまったときは、後日さりげなく“ありがとう”の気持ちを伝えるだけでも十分。
こんな風に“こちらが感謝している”という姿勢を見せることで、相手も「受け取ってよかった」と安心してくれます。
気持ちとタイミングが重なれば、どんな形でもお互いに心がほっとする関係が続いていきますよ。
よくある質問（FAQ）
最後に、「内祝いはいりません」と伝えるときにありがちな疑問や、よく聞かれる悩みにお答えします。
相手を気遣いながら丁寧に伝えるためのヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。
Q1. 高額なお祝いを贈った場合でも「内祝いは不要」と言ってもいいの？
A. はい、大丈夫です。ただし、言い方には少しだけ気を配りましょう。
高額なお祝いほど、相手が「しっかりお返ししなきゃ」と思ってしまう可能性もあります。 そんなときは、ストレートに「いらない」と言うよりも、
- 「お返しのことは本当に気にしないでね。気持ちだけで十分だから」
- 「今は育児が大変な時期だから、無理しないで」
など、相手の状況に寄り添う言い回しがおすすめです。
また、お祝いの背景や気持ちを言葉にして伝えると、より納得して受け取ってもらえますよ。
Q2. 相手がとても丁寧な性格で、気にしすぎてしまいそうなときは？
A. そんなときは「何か困ったらいつでも言ってね」と添えるのが◎です。
- 「本当に気持ちだけでうれしいよ。無理はしないでね」
- 「私に甘えていいから、変に気を使わないでね＾＾」
“あなたのことを思って言っている”というスタンスを、しっかり伝えることがポイントです。
さらに、「落ち着いたら会えるのを楽しみにしてるね！」など、未来のやりとりを示す言葉を入れると、 形式的なお返しよりも“つながり”が感じられるのでおすすめです。
Q3. 伝えたのに、やっぱり内祝いが届いてしまったら？
A. そのときは、ありがたく感謝の気持ちを伝えましょう。
- 「気を遣わせてしまってごめんね。でもとても嬉しかったよ」
- 「こちらこそ、改めてありがとうね＾＾」
お礼を受け取る気持ちにも素直さとやさしさがあると、関係がより深まります。
無理に「いらなかったのに！」と返すより、相手の気持ちをしっかり受け止めてあげることが一番のマナーです。
まとめ｜やさしい言葉で気持ちを届けよう
出産祝いを贈ったあと、「内祝いはいりません」と伝えることは、決して失礼ではありません。
むしろ、それは相手を思うあたたかな気持ちのあらわれであり、「お祝いの気持ちだけを受け取ってほしい」「育児で大変な時期に無理をしてほしくない」という、やさしさのこもった配慮です。
この記事では、
- お返しを辞退するときの自然な言葉の選び方
- 相手との関係性に合わせた伝え方のコツ
- 実際に使える文例テンプレート
- 相手が気にした場合のフォローや対応法
など、さまざまなシーンで役立つ内容をまとめてきました。
どんな言葉も、相手への思いやりが込もっていれば、きっとまっすぐに届きます。
形式にこだわりすぎず、あなたらしい言葉で「気にしないでね＾＾」の気持ちを届けられたら、それだけで十分素敵なやりとりになるはずです。
この記事が、あなたの思いやりがもっと自然に伝わるきっかけになれば嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
